【思い出ツーレポ】投入堂&プチ登山 野宿ツーリング。
緊急事態宣言の延長が決定し、あと1ヵ月はツーリングに出かけられなくなりました。ずっと愛車紹介ばかりもなんなので、過去のツーリングを振り返ってみたいと思います。
投入堂&プチ登山 野宿ツーリング(2015年5月)
この年、ゴールデンウィークを利用して鳥取県の投入堂に行くことを計画していました。ただ、自宅のある大阪府からは結構距離があるので、前日の夜に出発して高速道路を走り、SAで野宿し、そして1日目の朝に蒜山高原で高速を降りることにしました。
蒜山高原・大山
空の青さが眩しい。
蒜山高原から蒜山大山スカイライン、県道45号を通って倉吉へ。
そんなこんなで倉吉を通り過ぎ、三朝町へ。
投入堂
投入堂は三徳山三佛寺というお寺の奥の院。なんでも役行者により706年に修験道の場として開山されたそう(ツーリングマップルの請け売り)。役行者といえば奈良県をツーリングしていると色々なところで名前を見るので、近畿ライダーには馴染みの深い人物だと思います。
本堂まではどんな格好でも参拝できます。普通のお寺なので。でも、そこから投入堂までは結構険しい山道を登らなければなりません。登山靴持参でなければ、登山道入り口の受付で草履を購入することになります。
また、(少なくとも2015年当時は)1人での入山は許可されていませんでした。というのも、毎年投入堂までの登山道で滑落による死亡事故が起こっているためです。
なので、1人で行った方は、その場で他の参拝者にお願いして一緒に登ってもらう必要があります。
僕は同じタイミングで受付をしていた初老のご夫婦にお願いしました。
こんな道を登っていきます。バリアフリーもクソもありません。
鎖場を登りきると、お堂があります。
お堂には休憩や写真撮影をしている方がいました。こうやって見晴らしの良いところに出ると、結構高いところに登っているんだなぁという実感が湧きます。
こんな道がひたすら続きます。運動不足の体には辛い道のりです。
そうやって汗だくになりながら登っていると、窪みにはまったお堂が目の前に現れます。でも、これはまだ投入堂ではありません。ちなみに2枚目のお堂はどうやって向こう側に渡るかというと、
ここを通って渡ります(デブは参拝するなってことですね)。
そして、このお堂を過ぎると、、、
投入堂!
写真には写していませんが、これを撮っている場所も、一歩間違うと崖下に滑落しかねないような場所です。昔の人は、どうやってこんな場所にこんなお堂を建てたのでしょうか。
伝説では、役行者が念力で「えい」と投げ入れたそうです。だから投入堂と呼ばれているわけです。
そして、登って来たということは、当然下りもあるわけで、、、
登りより下りの方が怖かったです。
そんなこんなで無事に下山できたわけですが、毎年死亡事故が起きているところでもあります。行ってみる方はご安全に。
そして、その後、国道9号に入って兵庫県の但馬地方へ。
妙見蘇武林道
養父市と豊岡市にまたがる林道で、僕が行った当時は(走れた範囲は)ほぼ舗装林道となっていました。ダートはごくごく一部に砂利舗装の区間が残っているのみだったと思います。
すごい眺望。
向こう側に見えている山がハチ北とか氷ノ山とかその辺だと思います(曖昧)。
でも、気分よく進んでいると、、、
雪!
もう5月です。にもかかわらずこんなに残っているなんて。さすが、この近辺に多くのスキー場が作られているだけあるなぁと思います。
仕方ないので逆方向に向かいます。すると古びた神社がありました。
名草神社という神社でした。
朱色の三重塔は出雲大社から移築されたもので、室町時代の建造、現在は重要文化財です。また、本殿・拝殿も同様に重文の指定を受けています。
ただ、この少し前の年の災害により、建物が大きな損害を受けてしまったようです。あれから5年、現在はきれいに修復されているのでしょうか。
そして、来た道を戻って国道9号を目指します。
この日は「おじろん」というヨーロピアンな建物の温泉に入り、そして道の駅「村岡ファームガーデン」で野宿しました。
シワガラの滝
次の日。
朝からシワガラの滝というところに向かいます。
バイクを停めて、今日もプチ登山道を進みます。前日の投入堂ほどではありませんが、こちらも気合を入れないといけない道。また、クマ生息地でもあります。
バイクを停めた場所から続く登山道は谷を下っていき、川に出ます。そして上流に向かってこの川沿いに進んでいきます。おそらく雪解け水なので、川に落ちたらこの時期寒いでしょう。
そう思っていたら川にはまりました。
この先に進んでいくと、、、
これがシワガラの滝です。洞窟の上から水が降り注いでいます。
ネット上では「神秘的な場所」として紹介されていますが、5月に行くと雪解け水のせいか水量が多く、神秘的というより結構な迫力です。
また、この写真を撮るために、水の中に裸足で入っています。痛いくらい水が冷たいです。
そして、濡れた足で、水没してグズグズの靴を履き、来た道を戻ります。
瀞川氷ノ山林道
このツーリング最後の目的地。
総延長約50㎞。近畿最長の有名ダートです。乗用車でも走れるとのことなので(実際後日スイフトで来ました)、SRで来てみました。
展望台からの風景。ジムニー乗りがキャンプしていました。
昨日に引き続きまた雪です。スタックしそうになりながらなんとか超えました。
時々すれ違うオフ車乗りたちがこちらを二度見します。箱を積んだ前傾姿勢のSRが林道を走っていたら、そういう反応になるでしょう。
ロングストレート区間。SRでも結構スピードが出せます。でもオフ車じゃないので出しすぎ注意。
そして気分よく走り続けていると、、、
こうして僕の旅は呆気なく終わりを迎えるのでした。