ゆっくり急げ

XSR900乗りが、バイクのこととかそれ以外のこととかを書くブログ。

【思い出ツーレポ】和歌山秘境林道 キャンプツーリング。

 

2018年4月。

この時期はSRからセローに完全に世代交代していたので、ツーリングは林道ばかりでした。2018年のゴールデンウィークは、和歌山県の林道に向かいました。

 

国道371号龍神スカイライン

大阪府内の混雑を避けるため、京奈和道で和歌山県の橋本まで向かいます。そしたらビックリ、久しぶりに京奈和を走ったらかなり繋がっているではありませんか。僕が最後に京奈和を走った時は、御所の辺りはまだ繋がっていなかったのに。

 

で、橋本ICで京奈和を降りて、国道371号に入ります。国道370号も良い道なのですが、高野山へ向かう車で渋滞していそうだったので、、、

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国道371号といえば、金剛峯寺を過ぎたあたりから酷道425号との交差点あたりまでの龍神スカイラインが有名ですが、スカイライン以外の部分も酷道として有名です。

なので、京奈和から国道371号に入ろうとすると、

 

「この先国道371号は道路幅員狭小のため、高野山方面へは国道310号・480号へおまわり下さい。カーナビで参詣の方は特に注意ください。」

高野山へは九度山町経由で」

 

と2つの看板で説得されます。たしかに、乗用車ではけっこう辛い道です。しかしこちらはバイク、それもオフ車。どれだけ幅が狭かろうと、アスファルト舗装されているだけで天国のような道です。

 

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平均的な酷道ですね。

 

そうこうしているうちに龍神スカイラインに入り、どんどん南下していきます。

 

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道の駅にて休憩。

上の写真の左側に写っている建物は「ごまさんスカイタワー」という展望台で、上るには300円かかります。まあ、そんなに値段が高いわけでもありませんが、道の駅駐車場から見える景色と大して変わらないそうです(僕は上ったことはない)。見渡す限りの山を見るために300円、、、

 

で、さらに南下します。

 

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道の駅「龍神」近くの神社。こういうこじんまりとした神社が好きです。

 

 

 

林道へ

龍神スカイライン区間が終わってからも国道371号を南下し、県道735号に入って坂泰林道を目指します。

 

で、林道に入る前に温泉に。

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この温泉の近くから坂泰林道に入れるはずなのですが、、、

よく分からないままそれっぽい林道に入ってみたら、たぶん別の林道でした(おそらく虎ヶ峰坂泰林道)。

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バイクの左にあるような大きい石(小さい岩?)が結構ゴロゴロ転がっていて走りにくい。

で、本当は坂泰林道の川沿いにテントを張るつもりだったのですが、当然ここは違う林道なので川もありません。

 

 

 

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仕方ないので空き地(たぶん採掘場)で寝ることにしました。

 

 

 

奇絶峡へ

次の日。

夜中ずっと「パラパラパラ……」という音が聞こえていて、テントを張っているすぐ隣の斜面が崩れてこないかと心配になりつつも、普通に安眠して迎えた朝。

今日はまず奇絶峡に向かいます。

 

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ささっと片付けをして林道を反対側に下っていきます。

登ってきた時と違い、下りの時は路面が綺麗で非常に走りやすかったです。

 

で、舗装路に出るのですが、そもそもこの時点では自分が何という名前の林道を走っていたのかも、現在どこにいるのかも分かっていません。舗装路に出てから適当に走っていたら、気付けば奇絶峡に辿り着いていました。

 

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この奇絶峡には磨崖仏があります。僕は大して信心深いわけじゃありませんが、昔の人が固い岩に刻み信仰を続けてきた磨崖仏は素晴らしいものだと思います。

で、奇絶峡に着いて散策してみるものの、磨崖仏なんて見当たらない。そこにいた人に訊いてみると 

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かなり高いところに彫られていました。

1966年開眼とのことなのでそれほど古い磨崖仏ではありません。道路沿いにあった説明書きには、太平洋戦争敗戦後に平和を祈って彫られた、、、と書かれていた気がしますがうろ覚えです。

 

 

 

一枚岩・虫喰い岩へ

 奇絶峡から南下し、一枚岩に向かいます。途中、大瀬矢野口林道を経由します。

 

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ところが、残念ながら林道に入ってすぐのところで大きな土砂崩れがあったので走れませんでした。

 

 気を取り直して県道で一枚岩を目指します。

 

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一枚岩。すごく…大きいです…。

古座川沿いにあるこの岸壁は、これそのものが1つの岩で、単体の岩としては日本最大級だそうです。要するに小さいエアーズロックみたいなもんですね。

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この近辺にはもう一つ奇岩があるのでそちらも向かいます。

  

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その名も虫喰岩。先ほどの一枚岩と同じ岩脈の一部だそうです。一枚岩が侵食されずに残っているのに対し、こちらの虫喰岩は風化によりハチの巣状に穴が開いています。

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まるで昔懐かしの蓮コラのよう。

 

その後、温泉に入り、 

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本日の野営地を目指します。

 

 

樫山小匠林道

小匠川という川沿いの林道へ。以前ネットで秘境林道として紹介されているのを見て、ずっと行きたいと思っていた場所でした。

 

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ダムの脇にトンネルがあり、ここを抜けていきます。

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軽自動車でギリギリくらいの幅の、素掘りのトンネル(隧道と呼ぶべきか)が、まるで昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気を醸し出しています。

 

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そうしてちょうどいい河原を見つけたのでテントを設営します。

僕はこの当時、銀マット以外のまともなマットを持っていませんでした。なのでこのゴロゴロとした石の上に直接寝たわけです。エアマットを使い始めた今の僕からしたら、当時の自分が信じられません。

 

 

 

3日目、林道の奥へ

朝起きたらバイクが蝿のような虫だらけになっていてビビりました。ガソリンの匂いにつられて来たのでしょうか。エンジンをふかすと、車体の中に入り込んだ虫がどんどん出てくる。結構気持ち悪い体験でした。

3日目は林道の奥へ進んでいきます。

  

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秘境感たっぷり。

 

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しかし、軽い土砂崩れ(写真奥の方)があり、荷物も積んでいるのでこれ以上進むのはあきらめました。実質1時間ほどの探索。

 

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この写真の場所は、雨が降ると道路が川に沈むそうです。実際、走っているとすぐ横に川の水面があるのでかなり新鮮で、また一歩操作を間違うと川に落ちてしまう(怪我はしませんが)ので緊張もしました。

 

 

3日目はこの後、国道42号→国道168号で奈良県に出て、そこから大阪府の自宅へ帰りました。