ゆっくり急げ

XSR900乗りが、バイクのこととかそれ以外のこととかを書くブログ。

【思い出ツーレポ】北陸聖地巡礼キャンプツーリング。(動画あり)

 

聖地巡礼と言っても、本当の意味での聖地巡礼(寺社仏閣巡り)ですが、、、

 

2019年4月。

納車されてまだ数週間のXSR900で、慣らし運転がてら能登半島の端っこに行ってきました。

 

 

 

ニコニコ動画

北陸 聖地巡礼 キャンプツーリング on XSR900 - ニコニコ動画

 

 

高速道路を使って京都市までワープ。 

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ちなみに、自宅を出てから高速に乗るまでの間に立ちゴケかましています(外装慣らし完了)。間違えて一方通行を逆走しそうになり、

「あ、間違えた!引き返さないと。あらっ!あら〜!(ガシャコン)」

幸いスライダーを付けていたおかげで車体の損傷はほぼゼロ。傷がついたところは帰宅してからマジックで塗りました。換えてもどうせまた立ちゴケするかもしれないので、、、(短足の悩み)

 

京都市で国道162号(周山街道)に入ります。国道162号は京都市街地では天神川通とも呼ばれている道路です。

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周山街道を走りきり、福井県の若狭へ。江戸時代は京の都へ鯖を届けていた、いわば京都の漁場です。

ここ若狭にある、3つの聖地へ向かいます。

 

 

 

若狭彦神社・若狭姫神社・若狭神宮寺

若狭彦神社

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若狭姫神

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若狭神宮寺

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若狭彦神社が若狭国一宮、若狭姫神社が二宮、そして若狭神宮寺は若狭彦神社の神宮寺です。

神宮寺は神社の守護のために置かれた寺院。時は奈良時代、神様が「わしも人間のように仏様の救いが欲しい」とお告げを出したため初期の神宮寺が作られ始めます。平安以降の神仏習合の考え方も手伝い、江戸時代までは多くの神社に神宮寺がありました。しかし明治の廃仏毀釈により、ほとんどの神宮寺は神社に看板を変えるか、破壊されてしまいました。

なので若狭神宮寺のように神宮寺が神宮寺として残っているのは貴重なのです。

 

ところで、一宮であるはずの若狭彦神社よりも、二宮の若狭姫神社の方が綺麗で栄えていました。なぜなんでしょうか。

 

 

 

三方五胡・気比神宮

次に三方五湖へ向かいます。 

 

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三方湖三方五湖はその名の通り湖が5つあり、海水と淡水の混ざり具合によって、それぞれで水の青さが異なる神秘的な湖。ただ、この日の三方湖は直前に降ったにわか雨と風のせいか、水の混ざったエンジンオイルのような色。

 

それから海沿いに敦賀へ。

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わき見運転注意。

 

敦賀市に入ったら、気比神宮へ向かいます。国道8号沿いに大きい鳥居が立っているので、まあ見落とさないでしょう。 

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気比神宮

こちらは越前国一宮。ここで祀られている神様は古事記日本書紀にも名前が見え、太子時代の応神天皇(大仙古墳で有名な仁徳天皇の父)と名前を交換したと伝えられています。

あくまで伝説ですが、敦賀の地が古代より畿内との関係が強かったことは伺い知ることができます。

 

この日は「野坂いこいの森」というキャンプ場に宿泊。

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無料ですが、予約・受付が必要です(予約なしの飛び込みで行きましたが幸いにも泊めてもらえました)。

 

 

 

永平寺

2日目。

今日は海沿いに北上していき、まずは永平寺を目指します。

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福井市に入ってから散々迷いながら永平寺に辿りつきました。

 

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曹洞宗総本山、永平寺

母方の祖母の実家が曹洞宗なので遠い所縁のある寺院です。

曹洞宗といえば葬儀でシンバルのようなものを鳴らすそうで、母は幼少期、葬式中に突然鳴り響く「ジャーン」という音に笑ってしまったそうです。

 

良いですね、永平寺

僕は寺より神社の方が好きで、ツーリング先でもあまり寺に行ったことがありませんでした。

でも、永平寺は、和の心的な雰囲気と、金に物を言わせた拝金主義的な雰囲気が良い感じに混ざっていて最高です。

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以上、和な部分。

 

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以上、拝金主義な部分。

 

ところで永平寺は自動車の駐車場はたくさんありましたがバイク置き場が見当たらず、みなさん寺の目の前に路駐していました。まあ僕もそれに倣って路駐したんですが。出発時、巡回に来たパトカーも路駐バイクはスルーしていました。あそこは見逃されているんでしょうか。

 

 

 

東尋坊

せっかく福井に来たので、自殺の名所として有名な東尋坊へ。

 

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駐車場から東尋坊までの間にある土産物屋ストリート。店先から聞こえる昭和なBGMが寂れた観光地感を際立たせて泣かせる。

 

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東尋坊は上手く飛び込めば死なないらしいですが、まだ予定はないので落ちたくありません。高所恐怖症な僕には非常にヒュンヒュンする場所でした。

 

それから本日の宿泊予定地、苅安山キャンプ場に向かいます。このキャンプ場は山中温泉から近く、山中温泉にある道の駅には温泉施設も併設されています。

 

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山中温泉

 

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こちらも無料のキャンプ場。日が落ちてからはかなり寒かったのと、クマ生息地なのを除けば良い立地のキャンプ場です。

 

 

 

千里浜なぎさドライブウェイ・気多大社

3日目。

まずは千里浜なぎさドライブウェイを目指していきます。

 

のと里山海道に入ります。

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横風さえなければ最高速アタックできそうな気持の良い直線道路。

 

途中のICで降りて千里浜なぎさドライブウェイに。

 

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日本で唯一砂浜を走ることができる道路。路面は砂ですが、踏み固められているのでオンロードバイクでも40km/h程度は余裕で出せます。そしてその僕の隣を結構な速度で抜いていくオフ車。

ただ、通行量の少ない場所は路面が柔らかいので、「道路」の部分から外れてしまったり、交通量の少ない区間まで行くと、途端にスタックの恐怖に襲われます。

また、砂浜に完全に入ってしまえば転倒の危険はほとんどありませんが、気を付けるべきは砂浜との出入りです。砂浜の出入り口はアスファルトの上に砂が乗っている状態なので、かなり滑ります。僕も出るときに後輪が滑って肝を冷やしました。

 

心臓をバクバク言わせながら砂浜を後にし、本日の聖地巡礼スポット、気多大社へ。

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能登国一宮、気多大社

祭神はオオナムチ命。古事記日本書紀では大国主命の別名とされ、スサノオの子孫で日本の国土を作った神と言われています。社伝では、出雲から数百の神を引き連れてこの地にやってきたのだとか。

 

ここからは、のと里山海道ではなく下道で北上していきます。

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こういう道は大好きですが、XSRでは来たくない。

 

海沿いのくねくね道を泣きそうになりながら走り続け、なんとか輪島市に到着しました。

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本日のキャンプ場、袖ヶ浜キャンプ場へ。

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このキャンプ場は夏場以外は無料で使えます。洗い場もあってかなり良いです。ただ、やはり他のキャンプ客もかなりいるので、静かさとは無縁です。まあ、人目があるので安全っちゃ安全ですが、、、

 

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能登半島最北端、狼煙へ

4日目。

前日の夜中から雨が降り出して、視界がよくありません。

今日はこのツーリング最後の目的地、能登半島最北端の町、狼煙へ向かいます。

 

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雨の中無心で走り続けます。もはや目的と手段が逆になっていて、走りたいから最北端まで行ってみるのではなく、最北端があるから我慢して走っているような状態。バイク乗りあるある。

 

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で、やっと到着しました、狼煙。最北端の灯台にも行けましたが、雨の中歩くのは嫌だったので、すぐにまた走り始めます。一体、何のためにここまで来たのやら。

 

 

それから能登半島を時計回りに走って行き、のと里山海道北陸自動車道名神自動車道と乗り継いで大阪府に帰りました。

 

 

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このツーリングの走行距離、1187km。

慣らし運転だけでなく、外装慣らしまでできた良いツーリングでした。