ゆっくり急げ

XSR900乗りが、バイクのこととかそれ以外のこととかを書くブログ。

SR400が生産終了になりますね。

 

とうとうSR400の最終型が発表されましたね。

 

global.yamaha-motor.com

 

 

何度かブログに書いているように、僕はかつて20代前半の頃、キャブ最終型のSR400に乗っていました。こかしたことは数知れず(押し引き中や洗車中に何度も倒した)、事故も何度かやっています。それでもその都度修理して、5万㎞乗ったバイクでした。なのでSRにはそれなりに思い入れがありますし、SRの歴史が終わると知り、やはり寂しさを感じてしまいます。

それにしても限定モデル、良い色ですね。35周年の緑も憧れましたが、これもなかなか。

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かつて、僕は漠然と「SRはなくならない」と思っていました。今までしぶとくまるでゴキブリのように生き残ってきたので、まさか終わる日は来ないだろう、と。でも来てしまいましたね。

(どうでもいいですが、ロイヤルエンフィールドがバイク界のシーラカンスだとしたら、僕はSRはゴキブリだと思っています。形と色と、あとどこでも見かけるので)

歴史ある車種がなくなることに悲しさは覚えますが、きっと今後の規制に対応させていくだけの設計上の余裕はもう残されていないのでしょうし、仮に対応させたとしても値段が跳ね上がってしまうのでしょう。考えてみれば、40年以上前のエンジンを弄くり回しながら今まで使い続けたわけなので、SRの懐の広さに驚かされます。

 

で、生産終了に寂しさを覚えるものの、SRに買い替えるかと言われると、難しいところで、、、

大型車の楽さを知ってしまった以上、なかなか400cc単気筒には戻りがたい。のんびりと旅をするのには最高なんですが、性格と生活環境が原因でのんびりと旅が出来ないんです。

そして何よりも美しくない。正直、国内メーカーの現行クラシック系バイクならW800が1番だと思っています。SRは元がオフ車なのでエンジンの造形が美しくありません。一方でWはバーチカルツインにダブルクレードルフレーム。英国車の偽物(褒め言葉)としては完璧です。

もしもクラシック系に乗り換えるならW800ですねー。大型だからトルクも太くて楽でしょうし。

 

SRにはもう一つ致命的な欠点があって、それは、カスタムパーツが豊富過ぎるというところ。

もしも最終型のSRを買ったとしたら、基本的にはノーマルのまま乗ることになると思います。せっかくの最終型なので。でも、リアサスは安いデイトナ製でも良いから社外品に換えたい。あと、ハンドルも低めのコンチネンタルハンドルにしたい。そうすると軽めのバックステップを入れたい。となると前輪の荷重が増えるのでフロントサスもどうにかしたい。せっかくスポーティーにしたのだからマフラーも車検に通る範囲で社外品にしたいところ。ヘッドライトバルブはLEDにしたいし、ウィンカーも小振りなものに換えたいし、テールランプだって、、、と言う風に、整形地獄に陥ってしまうのです

 

 

そんなこんなで僕がXSRからSRに乗り換えることはきっとありませんが、街中で最終型のSR(特に限定モデル)を見かけるたびに、「いいなぁ、SR。やっぱり買い替えたらよかった」と羨望の眼差しで見つめることになりそうです。

 

 

欠点について、真面目な話をすると、リアブレーキがドラム式だという点は大きな欠点だと思います。制動力とかコントロール性とかの話ではなく(そもそもディスクよりドラムの方が制動力"は"高い)、ブレーキドラムの交換が非常に大変なのです。たしかドラムを交換するためにはスポークを全部バラさないといけなかったと記憶しています。もっとも、5万km走ってもドラムは変える必要がなかったので、そうそう頻繁に替える部品ではありませんが。でも、もしも最終型のSRを手に入れたとしたら、かなり長く乗ることになるので、やっぱりドラムの交換が問題になってくるかもしれません。まあ、買いませんが。