XSR900 中華バックステップの分解整備。
うちのXSR900にはAmazonにて購入したノーブランドのバックステップ、通称中華ステップを入れています。何故かストライカーの製品と瓜二つという素敵な商品。
最近、ブレーキペダルを踏むと「カキン」と異音がするようになっていました。どうやらベアリング部分から鳴っている模様。それがなくとも踏み心地がギシギシしてきていたので、一度分解してグリスアップすることにしました。
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右側ステップの各ボルトを外し、サクッとステップ本体を車体から外します。
外れました。これから中華ステップを買おうと思っている人への注意事項として、ブレーキスイッチを止めるボルトが舐めやすいので気を付けてください。僕のは、次に外した時は新しいボルトに替えないといけないくらい傷んでしまっています。
それでは分解していきます。
おおむねは分解完了。ベアリングが露出しました。これ以上の分解は無理そうだったので、この状態でのグリスアップの方法を考えます。
ベアリングを眺めていると、微妙な隙間があることに気付きました(下の写真の赤丸)。
ワイヤーオイルの極細ノズルがちょうどいい感じにハマりそうだったので、粘度は低いですがワイヤーオイルを注油しておくことに。
サラサラしているので、浸透力も高そう。ベアリングの内部に浸透してくれることを願います。いやでもベアリングに圧入されている(であろう)グリスを溶かしてしまうかな?まあなんでもいいや。
あとは各摺動部にグリスを塗りながら元通り組み直して車体に取り付け。
完成。
またがって踏んでみると、まるで新品のステップに換えたかのような踏み心地。踏み込んだ時の「カキン」という異音もなくなりました。さらに、理由は分かりませんが、今までペダルが若干グラグラしていたのもなくなりました。
………
せっかくなので左側ステップも分解整備しておきます。
シフト側はブレーキ側と違い、部品点数が少ないので分解が非常に簡単。
ですが、部品(上の写真の青丸)がひとつとても固くて、どうしてもベアリングを露出させることができませんでした。仕方ないのでワイヤーオイルでの注油だけでお茶を濁しておきます。
組み立てて車体に取り付ける前に、シフトロッドもグリスアップしておきます。
写真は下側だけですが、ちゃんと上側のベアリングもグリスアップしています。
………
そんなこんなで左右両方とも分解整備が完了。僕は鈍感な人間なので、今までバイクのグリスアップをしてもあんまり違いを感じることはありませんでした。でも、今回は整備の前と後で大違い。感動するくらい良くなりました。
中華ステップの作りは、実用品としては悪くないです。ですが、操作性や寿命の延長を考えると、年1回の分解整備は必須ですね。また、新しく取り付ける際にも一度分解してグリスアップしてからの取り付けをお勧めします。