【思い出ツーレポ】白川郷 野宿ツーリング。
2012年ゴールデンウィーク。
バイクに乗り始めてから1年半経った頃。人生3回目の野宿ツーリングを計画していました。行き先は岐阜県、白川郷。家族旅行などを除けば、独力で近畿地方の東側に行くのはこれが初めてでした。
1日目
自宅前にて。
理由は忘れましたが、今回は昼過ぎに大阪府の自宅を出発しています。寝坊でもしたんでしょうか?
国道1号→国道8号→国道21号と走って岐阜県へ。岐南町で国道156号に入り、あとはひたすら北上していくだけです。
途中の写真。この時点で19時でした。
たぶん道中で誰かに教えてもらったんだと思うんですが、この日は道の駅「古今伝授の里やまと」の足湯施設内で野宿しました。
2日目
起床。
ここで寝ていました。
再び北上していきます。
「5月に桜咲いてるやん!」と驚いて撮った写真。その後、荘川桜というものがあるのだと知りました。
「5月に9度ってヤバない?」と思って撮った写真。この当時は心底驚きましたが、その後西日本を中心に野宿ツーをしまくって、今では「5月の朝に9度なら別に普通だな」と思うようになりました。
「5月に冠雪してるってヤバない?」と思って撮った写真。大阪府民にとっては、そもそも真冬であっても冠雪していたらテンション上がりまくりです。
白川村に到着。
白川郷まであと少しです。
で、白川郷に入る前に、寄る場所があります。
……嫌な事件だったね。…腕が一本、まだ見つかってないんだろ?
白川郷に来たのは、聖地巡礼のためでした。ところで、つい先日知ったんですが、去年また『ひぐらしのなく頃に』の新作が放送されていたんですね。もうアニメを観なくなって久しいので全然知りませんでしたが、観たかった。
例の橋。
橋の隣のこの建物も、ひぐらしに出てきたものだったような気がします。
たしかゲームやアニメの舞台になった当時はここにもうひとつ建物があったんですが、僕が行ったころには撤去されていた、、、と思います(かなりうろ覚え)。
で、ここで写真を撮っているとき、現地のおじいさんから話しかけられました。たぶん10分くらい話していたと思うんですが、訛りがキツくて半分以上何を言っているのか理解できませんでした。日本国内で同じ日本語話者なのに、ここまで言葉が通じないことがあるのかと驚きました。
「お前も大阪弁だろ」と思われそうですが、良くも悪くも吉本芸人たちが関西方言を日本全国に広めてくれているのと、江戸言葉は京言葉の影響を受けて発展したのと、いわゆる「標準語」も京言葉の影響を受けているので、大阪方言で喋って理解されないということはまずないと思います。まあ、余談ですが。
さて、白川郷に到着。
ここからは白川郷の中を回っていきます。
例の神社。
痛絵馬だらけ。
白川郷を歩きます。
白川郷を一望できる展望台へ。
そういえば先日、ブラタモリで、白川郷の景色が美しいのは、すべての家が同じ方向を向いているからだと言っていましたね。
白川郷の中心からは少し離れますが、もう少し聖地巡礼の続きをします。
前原屋敷と祭具殿。祭具殿は、白川郷内の神社とは別の神社がモデルになっています。
では白川郷を出発します。
白川郷の最後にこんなことを書くのもアレなんですが、実は僕、ちゃんとひぐらしを観たことがありません。
計画では富士山の周りをグルっとしてから大阪に帰ろうと思っていました。ここからは若干怪しい記憶なのですが、国道158号→国道19号→国道20号と走って諏訪湖に出ました。
で、そのまま20号を走り続けて山梨に入り、甲府でほうとうを食べました。
ここまでは計画通り進んでいます。夕食を食べて体力も回復できたので、富士山を目指して走っていきます。
上の写真、なんの変哲もない交差点の写真ですね。たしか、甲府のど真ん中あたりだったと思います。なぜこんな写真を撮ったかというと、この時点で道に迷ってしまっていたから。
実はこの時、地図を持たずに山梨まで来ていました。じゃあここまでどうやって走っていたんだというと、「国道○○号 △△市で国道××に左折」と書いた手書きのメモだけで走っていました。で、僕の手書きの字が汚くて、この近辺で右折と左折を見間違えてしまいました。それで自分のいる場所が完全に分からなくなってしまったのです。
もう致命的です。富士山なんて言っている場合じゃありません。で、この時、僕の頭の中にある案が。
「東京まで行ってしまえば国道1号に出られるはずだ。国道1号を走れば大阪まで帰ることができる」
かくして、計画になかった「東京」が目的地に追加されました。
八王子市です。なんとか東京都までやってきました。山梨を出るあたりから雨が降り始めて、もう最悪。この次の交差点で国道16号に入って横浜に行き、そこで国道1号に入りました。
国道1号。箱根峠の手前です。
なんとか箱根峠の道の駅に辿りついたので、雨を避けるため自販機コーナーに寝袋を敷いて寝ました。寝袋に包まっている時、頻繁に何かが寝袋を触っているような感触がありました。人ではなかったと思います。猫やタヌキなどの動物なのか、それとも、、、。
3日目
起床。
朝起きたら雨が止んでいないかなぁ、と期待して寝たんですが、もちろんそんなはずもなく。もう最悪です。3日目はひたすら雨の中を走り続けるだけで、まったく写真は撮っていません。
ってことで場所はかなり飛んで、静岡と愛知の県境の道の駅です。
「静岡が長い」と聞いていましたが、本当に長かった。
その後愛知を通過して三重入り。三重に入った瞬間、安心感から泣きそうになりました。で、三重に入ったら、もうあとは国道1号を走り続ける理由もありません。名阪国道に入り、奈良県に向かいます。
これは、名阪の伊賀かどこかのサービスエリア。
ここまで来たら、もう旅も終わったも同然です。
このツーリングの後、雨用のブーツカバーの購入しました。やはり靴が濡れたまま旅を続けるのは辛い。でも地図は買いませんでした。この1年後に九州に行く時まで、性懲りも無く地図を持たずに走り回っていました。