キャンプ道具について。
僕が初めて野宿ツーリングをしたのは10年前、バイクに乗り始めてすぐの頃でした。キャンプをするようになったのは4年程前から。それ以降少しずつ装備を充実させてきましたが、それでも僕の中では、キャンプはあくまでも野宿の延長線上にあります。
キャンパーにはグルキャン派とソロキャン派がいると思いますが、僕は完全に後者です。非日常を求めて一人になるためにツーリングをしているので、ツーリング中はあんまり人と話をしたくありません。あと、協調性がないので人と一緒に行動するのが苦手なのです。
そんな僕の、野宿寸前のギリギリ装備をご紹介します。
テントなどの大きい物
テント
Amazonで購入した、Naturehikeの7000円くらい(たぶん)のテント。2017年に購入。まだ10泊くらいしかしていません。
おろしたての日、テントの下に何も敷かずに広げたら小石か何かで床に穴が開いたので、自転車のパンク修理パッチを貼って塞いでいます。
何度か雨に降られましたが雨漏りしてくることはありませんでした。
寝袋
アウトレットパークで購入した、モンベルの寝袋。コンフォート9度までの製品です。値段は忘れました。非常にコンパクトになり、荷造りが楽ですが、真冬は当然物足りません。寒い時期は、ホームセンターで昔購入した謎ブランドの寝袋も使い、二重にしています。
マット
コストコで購入した、4000円のエアマットを現在使用中。いつの間にか穴が開いていたので、ガムテープで穴を塞いで補修しています。
これだけでは地面からの冷気が上がってきてしまうので、冬場はエアマットの上に安い銀マットを敷いて寝ています。
タープ
去年購入して、まだ1度しか使用していないタープ。タープもポールもどちらもDODの製品だったと思います。
これは降雨時のキャンツー用です。もっとも、出発前から雨が降っていたり、予報で確実に雨が降ると分かっていたらツーリング自体が中止になります。なので、「現地でもしかしたら雨が降るかも。でも降らないかもしれないからツーリングは決行しよう」という時限定の装備です。あとは、2泊以上するときに「念のため」持っておく用。
グラウンドシート(の代わりのブルーシート)
初めてテントを使った際、下に何も敷かなかったため穴が開いてしまいました。調べてみるとグラウンドシートというものが必要らしい。僕は安さを優先して普通のブルーシート(少し厚手)で代用しています。冷気を防ぐなどの機能性は一切ありませんが、テントに穴が開くこともなく、目的はしっかり果たしてくれています。
本来、グラウンドシートはテントよりも小さめのものを使うそうですが、、、気にせずにテントの面積からはみ出させまくっています(上の写真を参照)。水たまりはできてしまいますが、それで浸水してくることもないので、まあ大丈夫でしょう。
小物類
ランタン
小さめのLEDランタンを使用。基本的に光源はこれだけです。お手洗いなど、夜に歩き回る時はフックをベルトのループに引っかけ、それで足元を照らしています。
ホヤの部分がアクリル製(?)ですぐに小傷まみれになりそう。それで、コストコのストレッチタイト(業務用みたいな薄いラップ)で巻いて養生しています。夏場にキャンプをすると虫がランタンにくっついてえらいことになるので、汚くなったら張り替えることができて便利。
バーナー
最近はもっぱら湯を沸かすのにしか使っていません。、、、が、焚火台に手を出してからは、湯も焚火台で沸かせるので、その用途ですら使わなくなってしまいました。ただ、焚火で湯を沸かすとクッカーが煤まみれになるのが辛いところ。
BBQコンロ
中華メーカーのアルミ製1人用BBQコンロ。折りたたむと結構小さくなりますが、如何せんかなり重い。これで殴ったら普通に人を殺せそうです。その分、各パネルは結構分厚くて、熱による変形の心配はあまりなさそうです。
良い点は、組み立てが非常に簡単なところ。付属の布袋から出して、1秒で組み立てが完了します。誇張ではなく、本当に1秒で終わります。片付けも10秒もかかりません。
コンロを使う時は、普通のアルミホイルを敷きまくって養生し、その上に炭を置いて着火しています。こうすることで、コンロが汚れず、また、アルミホイルを丸めるだけで簡単に燃えカスの処理ができます。BBQ用の厚手のアルミホイルも売っていますが、高いので、、、。
焚火台
最近買いました。焚火台を使い始めてからは、なかば焚火をするためにキャンプをしているような感じです。それくらい、焚火は楽しい。湯を沸かしたり米を炊いたり、あると便利な道具です。
欠点は、冬場に焚火をすると、寒くて火に近づきすぎるからか、髪の毛が1週間くらい煙臭くなってしまいます。あと、朝に火を焚くと、燃えきって冷めるのを待たないとといけないので、撤収までに時間がかかってしまいます。朝は目が覚めたらパパッと撤収してさっさと走り出したいので、僕にとっては結構大きな欠点です。
ガストーチバーナー
OD缶用のトーチ。親が20年以上前に購入し、実家に眠っていたのをもらい受けました。薪や炭に着火するのに使用しています。これがあるのとないのとでは大違い。
ただ、購入から20年以上経つのでOリングなどが死んでいるのか、ガスを止めても数秒間火が出続けるという恐ろしい仕様になってしまっています。
アルコールランプ
最近はほとんど使っていません。二軍落ち。冬場は念のため装備に入れていますが、よほどの気温でなければ冬用ガスはちゃんと機能します。そして冬用ガスが使えない気温ではツーリングできません。なので、そのうち冬場ですらアルコールは使わなくなるかもしれません。
クッカーや食器
ぼろぼろになっても惜しくない安物を使用しています。
キャンツー時、洗剤やタワシも持って行ってはいますが、面倒なので洗い物をしたくありません。洗い場がないキャンプ場もありますし。なので、食事後のクッカーはウェットティッシュで汚れを拭き取り、火に当てて消毒しています(もちろん断熱マグは火に当てません)。湯を沸かす用のクッカー、食べ物を入れる用のクッカー、というようにその日の最初に決めておけば、これでもあまり問題はありません。
あと、僕はキャンプでは料理をしない(ただ焼くだけ)ので、まな板や包丁は持っていません。
テーブルとイス
テーブルはありません。地面直置きの原始人スタイルです。
イスはホームセンターで購入した数百円のイスを使用。テントの項やタープの項の写真に写り込んでいる群青色のやつです。バランスが悪く、よく座った際にこけてしまいます。
その他
あると便利なのはウェットティッシュ。30枚くらいはジップロックに入れて装備の中に入れています。食器を拭いたり、手を綺麗にしたり、テントのペグの土をぬぐったり、色々使えます。使用済みのウェットティッシュは焚火に投入して燃やしてしまえます。
他には塩コショウ、コーヒー豆・フィルター・ドリッパー、燃料用アルコール、などなど、、、色々と積んでいきますが、特筆すべきものは特にないでしょう。
バイクへの積載
以前はシートバッグを使用していましたが、昨年末のキャンツーから、ホムセン箱を使い始めました(正確に言うと、ホムセン箱に戻った)。重いものはサイドバッグ、それ以外のものは箱、というふうに積み分けています。
XSRは荷掛フックらしいフックがありません。そのため、ナンバープレートにTANAXのカーゴフックを取り付けてなんとか凌いでいます。2021年4月以降に登録されるバイクはカーゴフックの使用ができないようなので(プレートフックは可)、荷掛フック難民の今時のバイク乗りはさらに苦労することになりそうです。
最後に
キャンプはお金をかけて装備を揃えればどんどん快適さは増していきますが、バイクに積める限界があります。実際、野宿からテント泊に変えてから、かなり装備が増えてしまいました。かつてなら1週間分の荷物を積めていたのが、今では2泊程度が限界です。
もしも1週間のキャンツーをやるとしたら、装備はかなり選別しないといけなくなります。しかし、そうやって何が必要で何が必要ないのかを毎回考えて装備を変えるのも、キャンツーの楽しみの一つなのかもしれません。