スライダーについて考える。
僕のXSR900は4ヶ所にスライダーが付いています。
フレームスライダー(デイトナ)
エンジンスライダー(中華メーカー)
前アクスルスライダー(SSK)
後アクスルスライダー(SSK)
短足のための鉄壁防御です。
スライダーに関する議論でよく「スライダーを装着していると、転倒時にバイクが滑っていってしまうからむしろ危険」と言われますが、どうなんでしょう。
「スライダーを付けていたからバイクが滑っていって壁にぶつかった」という人も、「スライダーを付けていたから車体が致命的なダメージを負わずに済んだ」という人も、同じ条件での比較はしたことがないはずです。結局、
- スライダー装着で転倒→車体が損傷→「スライダーのせいで!」
- スライダー装着で転倒→車体が無事→「スライダーのおかげ!」
と言う風に、良いも悪いもスライダーのせいにしているだけのような気がします。
そもそも論として、スライダーを装着している人の多くは、走行中の転倒よりも、立ちゴケ対策の意味合いが強いのではないでしょうか。
下のサイトでも、スライダーの立ちゴケに対する有用性が書かれています。
かく言う僕も、XSR900納車2週間後に立ちゴケしてしまい、、、。キャンツーに出発した直後にこけていますが、特に問題なくツーリングを続行することができました(シートバッグも地面との緩衝材になった可能性はあります)。
この写真は立ちゴケから数時間後に撮ったものですが、荷物の積み方はこけた時と同じです。短足は二段積み禁止。痛い教訓です。
それではこの時の被害はどうだったのでしょうか。上の写真からは、どこに傷が付いたのかすら分からないと思います。
右に倒れたので、フレームスライダー、リアアクスルスライダー、マフラーエンド、ブレーキレバーに傷が付いています。他に、エンジンスライダーにも、触ったら分かる程度の小さい傷(極小の毛羽立ち)があります。
もしもスライダーがなければもっと大きい傷が付いていたに違いありません。それを思うとスライダーは短足にとっての必需品です。
滑る滑らない問題については、スライダーの有無に関わらず滑る時は滑るでしょうし滑らない時は滑らないでしょう。万が一転倒した際に滑っていったら危険な道路では、滑ってしまうような速度は出さないのが大人の運転じゃないでしょうか。